スーパービジョン研修
この間、参加した研修内容を簡単にまとめています。
介護福祉士会主催でしたので、
日本介護福祉士倫理綱領の確認を勧めてましたが、
職種により綱領を確認することが大切です。
講師の方がとにかく勉強することが大切だと話していたのが印象に残っています。
2014年度
沖縄県介護福祉士会
1 スーパービジョンの定義
スーパービジョンとは、援助者の専門的実践についての指導・調整・教育・評価する立場にある機関の管理運営責任を持つ職員が行うもので、スーパーバイジーとの信頼関係を基底にその人の仕事を管理し、教育し、指示することによって専門家としての熟成を図るものである。スーパーバイザーの究極の目的は、機関の方針と手続きに従って、利用者へのサービスが量的・質的に催告の水準となるよう取り組むことである。
「スーパーバイザー」
(スーパーバイズを行う熟達者・指導者)
「スーパーバイジー」
(スーパーバイズを受ける学習者・未熟者)
【スーパービジョンの機能】
①管理的
機関の目的に沿って、ルールや手続きが、正確かつ効果的、適切な実行が図られるようにかかわること。
②教育的
職務上要求される知識、態度、技能に関して、ワーカーの無知をなくし、技能を向上させること。
③支持的
ワーカーの意欲を向上させ、職業上の満足を充足するように関わること。
+評価です。
【不適切なスーパービジョンとは】
①管理的の所で
機関の目的に沿っていない。ルールや手続きが正確 でないなど、大きな混乱を招く。
②教育的の所で
誤った専門的知識、態度、技能の伝達は、スーパーバイジーの専門性をそぐだけでなく、自らの専門性の信用を失墜させる。
③支持的の所で
ワーカーの意欲を失わせ、パフォーマンスを落とす。
④評価の所で
専門職、職業人として誤った評価を与えてしまう。
【この4つの本来能力を高めよう】
①管理的
普段から機関の目的、ルールや手続きを正確に理解するよう心がける。
②教育的
普段から専門性の自己研鑽、能力の向上を心がる。
③支持的
普段から心理的支援に関する知識、技能の向上を心がける。
④評価
人材評価に必要な知識、技能を身につける。
【スーパービジョンの展開方法を知る】
①情報を収集し分析する。
(アセスメントの応用)
ステップ1→全体を見る。
ステップ2→問題意識を持つ
ステップ3→課題を明確にする。
ステップ4→構造を分析する。
解決策を考える。 説明する。
いきなり話し出さず、情報を収集し分析して課題や構造を明確にする習慣を身につけよう。
【スーパービジョンの展開 5つのコツ】
① 情報を収集し分析する。
(アセスメントの応用)
② 根拠をもって説明する
(スーパービジョンの基本)
③ 自分の特性を理解し相手の特性に合わせる
(コーチングの応用)
④ 事例検討の構造を理解する。
(ファシリテーションの応用)
⑤ 伝える能力を身につける
(プレゼンテーションの応用)
ポイント1
意識的に視野を広げる
一面的ではなく多面的に見るようにする
根拠をもって説明する。
根拠(エビデンス)
①管理的
施設事業計画・各種規定・パンフレット・組織図など確認する。
②教育的
養成テキスト・研修・介護福祉士倫理綱領
③支持的
スーパーバイジーの発言・夢・ねがい・日ごろの行
動
参考 バイスティックの7原則
非審判的態度
秘密保持
専門的援助関係
個別化
制御された情緒関与
意図的な感情表出
自己決定
伝える能力を身につける
(プレゼンテーションの応用)
1 説明内容の構造化
目的や作業内容を示す
全体像を示す
部分ごとに分割する
2 より簡単な表現
専門的表現を安易に多用しない
略語を安易に多用しない
3 例や体験の有効活用
気づきの内容や結論だけでなく、その意味や理
由、目的をセットで伝える。
4 理由、目的の説明
聞き手中心主義
大事なのは「どう説明したかでではない」
聞き手がどう理解したかである。