あるようになる 

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認知症介護実践者研修 4日目

4日目
「援助者の位置づけと援助関係」
○実践者研修のねらい
①援助者の位置づけが、本人とその家族、他の援助者との関係の中でどう求められるのか
②周囲との対人関係のとり方の重要性について理解を求める

○課題
①認知症の方の立場になって
援助者は私にこんな関わりをしてほしい
②認知症の方の家族の立場になって
援助者は私たち家族にこんな関わりをしてほしい

○バイステックの7原則
①個別化の原則
②意図的な感情表出の原則
③統制された情緒関与の原則
④受容の原則
⑤非審判的態度の原則
⑥自己決定の原則
⑦秘密保持の原則

○本人との関係のとり方について
・本人のしんどさにいかに   寄り添っていけるか
・本人がどのようにかんじているかを聴き、困っていることに一緒に対処する方法を考えていく姿勢をもつことが重要
 
○家族との関係の取り方について
 1 話を十分に聞く
 2 回答を急がない
 3 介護者自身で結論を    出すようにする
 4 エンパワメント

○他の援助者との関係の取り方について
・少数の強い意見だけに流されず、皆で情報をもちより共有し、皆の意見を聴く
・他の関係職種へも理解と敬意を(バランスよく)

○地域住民との関係の取り方について


「コミュニケーションの本質と方法」
○コミュニケーションとは
・人と人同士が様々なメッセージをやり取りして、感情や気持ちを伝え合う

○コミュニケーションの手段
・言語的コミュニケーション(言語 筆談 手話)
・準言語コミュニケーション(声の大小・高低・速度、間の取り方、沈黙)
・非言語コミュニケーション(表情 アイコンタクト 行動 香り ジェスチャー等)

○認知症の人のコミュニケーション
・中核症状により、気持ちを伝えることが困難(コミュニケーションがとりづらい)→
不適切なケア、環境、身体の具合等で周辺症状が発現する。
・双方コミュニケーション→脳と脳とのふれあい

○介護者として大切なこと
・認知症の人を受け入れ、適切に対処するために必要なこと→介護者自身の心が平静→傾聴

○介護者の感情コントロールも大切

○認知症の人とのコミュニケーションの基本姿勢
・非言語コミュニケーションの力(感情に語りかける)
1 同じ目線の高さで話す
2 温かいまなざしと優しいしぐさで接する
3 相手の気持ちを受け入れ、聴き上手になる
4 人生の先輩として尊敬の気持ちで接し、自尊心を傷つけない
5 言葉や行動の背景にあることを理解する
 
「援助関係を築く演習」
○援助関係を築くために、はじめに言葉がある
・相手に発した言葉で関係が良くも悪くもなる。
・どのような言葉を使うとよいのかを、互いに相談しながら考えてみよう

○個別化 その人の感情表出を大切にする その人の自己決定を促し、尊重する。

○愛情のこもった心にのこる言葉とは

「人的環境と住居環境を考える」
○認知症における人的環境とは
・人も環境(環境の大部分は人で構成される)
・その人を知る
・人間関係の充実

○認知症における住居環境とは
・個々の能力に応じ、自立した日常生活が送れる環境
・安心、安全、快適、混乱なく穏やかにその人らしく生活を送れる環境

○なぜ環境づくりが必要なのか
・認知機能の低下によって、自ら環境に働きかけることが難しい

○施設の環境特性
・集団的、管理的になりやすい
・個人の生活でなく、集団で生活することになる
・集団生活にはルールや決まりが必要であり、それに縛られる
・地域やそれまでの生活から切り離される
・見守りの目が多くなる

○リロケーションダメージ
・住んでいる場所が変わることで精神に及ぼす悪影響のこと

○五感に働きかける環境

○これからも大切に
・心は生きている
・その人はその人であるのに変わりはない