あるようになる 

自分自身を作る健康、介護予防について主に発信しながら学びも合わせて発信します!

認知症介護実践者研修 2日目

 

2日目
「認知症をもつ人の生活の捉え方」
・「医学的理解」と「心理的理解」の講義を元に認知症という障害を抱え るなかで、自立した生活を送ることの意味と、それを支援することの重 要性を理解する。
 ①生活障害としての認知症 
 ②個人と認知症との関係
 ③生活支援の重要性

・もしもあなたが「認知症」と診断されたら? あなたの生活はどのようになると思いますか?

・BPSD(行動・心理症状)の悪化要因
 ※薬物によるもの        37.7%
 ※身体合併症(脱水、便秘、他) 23%
 ※家族介護職員による      10.7%
・日々の業務を振り返り、また症例を通して生活の捉え方を考えてみましょう

・業務の中で・・徘徊について
 心理的要因 社会的要因 身体的要因 環境要因

・医療・介護者中心からその人中心への転換
 その人らしさが基礎 脳には適応力がある
 BPSD→その人の心の現われ その人の立場で理解(歩き回る=探 検 探索など)

・ひとりの人として認知症の人をみるとは
 認知症をもつ人  脳神経障害    
 認知症をもつ性格 対処スタイル 生活歴 健康状態 社会心理

「家族の理解・高齢者との関係の理解」
・家族への支援の重要性を理解する。

・家族介護者が介護を行う心理
 ①同情 ②共感 ③愛他的主義 ④役割の感情の存在

・認知症の人をかかえる家族介護者の介護負担
 ①認知症の病態による介護負担
 ②介護受容の程度による負担
 ③本人との続柄による介護負担
 ④複数役割による介護負担
 ⑤経済的な介護負担

・介護者の心理的ステップ
 第1ステップ   とまどい・否定
 第2ステップ   混乱・怒り・拒絶
 第3ステップ   割り切り
 第4ステップ   受容

・介護負担に影響を及ぼす要因
 ①介護者の健康状態
 ②介護補助者の有無
 ③認知症の人との人間関係
 ④家庭内の人間関係

・家族支援の具体的方法
 ①家族介護者からのサインに気づく
  短い時間に交わされる会話が大事
 ②短時間コミュニケーション
  送迎時などの家族の表情
 ③介護家族を支える言葉
  家族の思いに答える言葉
 ④スタッフは家族から見られている
  スタッフへサインを送っている

意思決定支援と権利擁護」
・権利擁護とは(特に人権について)
 ①人権とは「人が人として当たり前に生きる権利」であり、
  1.自分の意見を言う(意思表明権)
  2.あらゆる生活場面において自らの意思によって選択し決定する(自己選択・自己決定権)

・認知症の人の「人権擁護」と介護職
 「人権擁護」とは→その人らしい生活を支えていくこと
 介護職=「人権の担い手」)利用者の人権を保障する職)
 人権に対する深い理解=「人権感覚」が必要とされる

・認知症介護の現場では
 認知症と人と介護者の間に起こる悪循環」
 不適切なケア→行動・心理症状の悪化

・なぜ、悪循環が生じるのか
 利用者中心でない立場  利用者中心の立場

・「不適切なケア」から考える
 「高齢者虐待」の問題は「不適切なケア」の問題から連続的に考える必要がある。

・高齢者虐待とは
 高齢者が他者から不適切な扱いにyり、権利利益を侵害される状態や生命・健康・生活が損なわれるような状態に置かれること。

「生活の質の保証とリスクマネジメント」
・なぜ生活が困難になるのか
 中核症状と周辺症状について理解する。

・認知症高齢者の特徴
 認知症の中核症状により、自分の安全を守るという基本的なセルフケ ア能力を全般的に低下させる。
 認知症高齢者、環境からの影響を強く受けるため、ケア提供のありよ うにより、リスクが大きく左右される。

・生活が困難になると?
 あなたはどんな思いで、どんな行動をしますか?

・認知症高齢者のリスクの特徴
 リスクの要因は一人一人異なる
 ・不適切な職員の対応は?
 ・不適切な生活環境は?
 ・不適切な身体の状況は?
 ・不安定な心の状況は?
  などをアセスメントする。

・認知症高齢者の事故が発生しやすいとき(リスクが高まる時)ってどんな時?
 ①職員の状況 ②利用者の状況 ③住居環境の状況

・「危険な行動」にのみ目を向けた、その場しのぎのケア

・認知症高齢者のリスクマネジメントとは
 ※認知症高齢者は、生活に全般的なリスクを有する
          でも
 ※認知症高齢者は、はっきり「こうしたい」と言えない
          そこで
 ※個々に応じて、推測技術を駆使したケアが求められる
         そのために
 ※このケア能力(代行能力)を高める努力が必要とされる

・まとめ
 ケア能力の向上こそが最良のリスクマネジメント!
 ケア能力が向上することは、ケアする人が人として成長していくことでもある。