あるようになる 

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認知症介護実践者研修

認知症介護実践者研修を受講してきました。
 まずは5日間の研修ですが、良かったのは他事業所との方とのグループワークでしたね。自身の考えも整理され新たな気づきを得ることができました。

 でもね、一番大きかったのは、今までは「認知症」というものばかりに考えがいっていたのが、その 「人」を 大切にするという事を気づかされた事なんです。

 ゴッチャになってたんですね~

 もう一つあってですね、
 認知症ケア=BPSD(周辺症状)への対応と思われがちである。しか  し、本来は、私たち援助者が、中核症状に及ぼす様々な要因や背景を読み取り、それを改善、緩和する事が大切であるということ。

 ん~ これも気付かされました。 日頃気付かない分、よく気付くんですね~(笑)
 
 5日分の内容を順次投稿しますね。

1日目
   
〇「認知症介護実践者研修のねらい」
 ・日本の人口問題
  急速な高齢化に伴う認知症高齢者の増加
  認知症高齢者は、今後15年間以上にわたって増加し続けると推計さ  れている。

 ・認知症実践研修 ねらい:目的
  中核的人材の育成 技術を学ぶ 地域ケア 直接実践
 
 ・研修のポイント
  多様な視点でとらえる重要性を理解
  知識、技術をどう活かすか考える訓練
  解釈を深める。援助方法複数
  信頼し合える仲間つくり

 ・ブレインストーミング法を用いた教育研修

〇「新しい認知症介護の理念の構築」

 ・日頃あなたがイメージしている認知症の人とは。 
  なりたくて、なったわけでなく混乱している。

 ・認知症の人の介護を考える。

 ・今なぜ尊厳を尊重する介護といわれているのか。

 ・理念とは? 理念の必要性

 ・グループワーク(理念の構築)
  ①相手に寄り添い、明るく楽しく共に生きる

 ・理念の視点
  生活とは「生きる」事と「活き活き」すること。 

 ・目指す介護とは
  だれのための介護か

 ・私が認知症になった時、どのように生きて、どのような介護を望むのか。

 ・認知症の人と介護者の「こころの交わり」介護者のこころに「理念」は創られる。

〇「医学的理解」

 ・医学的理解
  認知症という病気と症状の説明で終わるのではなく、医学的理解が認知症介護を行うにあたって必要とされる理由が理解されること。
  医学面から本人の生活に及ぼす影響を示し、生活障害としての理解を深めること。

 ・認知症の定義
  いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会           

  生活に支障をきたすようになった状態。
  (認知障害の中でも記憶障害が中心となる症状で、早期に出現することが多い)

 ・認知症と加齢に伴う、もの忘れとの違い
  日常生活→認知症→支障あり  もの忘れ→ほぼ支障なし

 ・認知症の主な原因疾患
  神経変性疾患→アルツハイマー型認知症 非アルツハイマー型認知  症(レビー小体型                     認知症、ピック病など)
 
  脳血管障害(血管性認知症)→脳出血 脳梗塞など
  その他の原因疾患→①内分泌 代謝性中毒性疾患 
              ②感染性疾患
              ③腫瘍性疾患
              ④外傷性疾患
              ⑤その他

 ・アルツハイマー型認知症とは
  記憶障害やさまざまな認知機能障害のために日常の生活に支障をき  たし緩徐に発症し

  て進行する 局所神経症候がみられない

 ・アルツハイマー型認知症の初期兆候
  ①記憶 ②失語 失認 失行 ③家事など ④感情面 ⑤その他

 ・血管性認知症とは
  脳血管障害に起因した認知症の総称名である
  単一疾患ではなく、起因、病態、臨床症候が多様である

 ・レビー小体型認知症の診断基準
  社会生活に支障がある程度の進行性認知症の存在
  初期は記憶障害は目立たないこともあり、進行とともに明らかになる
  注意力、前頭葉皮質機能、空間認知障害が目立つこともある
  ①注意や覚醒レベルの明らかな変動を伴う認知機能の動揺
  ②現実的で詳細な内容の幻視が繰り返し現れる
  ③パーキンソニズムの出現

 ・前頭側頭型認知症の精神症状・行動異常
 ・病識の欠如 感情・情動変化
 ・自発性の低下 無関心→陰性症状
 ・脱抑制・非社会的行動 常同行動 食行動異常→陰性症状
 ・非影響性の亢進 転導性の亢進

〇「心理的理解」
 ・認知症によって高齢者の心理にどのような変化が生じ、それが生活面にどのような影響を       与えるかを学び、高齢者の心理面の理解を深る。

 ・高齢者への周囲の不適切な対応・不適切な環境が及ぼす心理面の   影響の内容を理      解する。

 ・認知症症状とは
  中核症状→記憶障害 見当識障害 実行機能障害(程度の差はあれ、すべての患者にみ                      られる等)
  周辺症状→不安、抑うつ、徘徊、不穏、妄想(みられない患者もいる等)

 ・認知症ケアの基本
  愛情(きずな)→結びつき なじみ 関係性
  包含性(受容性)→共感 誰かと共に 
  没頭性(役割意識)→誰かの役に立ちたい
  その人らしさ(物語性)→自分らしく生きる
  慰め(安定性)→心穏やかに暮らす
  一つが安定すると他に波及する効果がある。
  新しい認知症ケア=利用者本位のケア

 ・認知症の人との接し方
  ①自尊心を傷つけない 
  ②相手の視野に入ってから近づいたり、話しかけたりする。
  ③ゆったり 穏やかに、笑顔で 
  ④わかりやすい言葉で簡潔に
  ⑤ボディランゲージ、道具や写真、物を使って伝える

 ・認知症の人との接し方②
  ①感情は豊かに生きている 
  ②暮らしの場面の「わかる」「できる」を増やし、ストレスを少なくする。  ③わかりやすい言  

    葉で簡潔に伝える 
  ④必ず本人なりの理由や背景がある。本人を理解しようとすること。

〇「研修の自己課題の設定」
 ・安心を感じてもらうケアとコミュニケーション
 ・非言語コミュニケーションの活用
 ・人生の先輩として高齢者を尊敬する